- 2009/01/21
バレーボールの竹下選手のチームワーク
こんにちは。野水です。
チームワーク・オブ・ザ・イヤーの受賞者の紹介の二人目は、全日本チームの主将として活躍した竹下佳江選手。
身長157cmと、バレーをしていないときにはまったく普通の女性なのに、「世界最強のセッター」の評価を得ている名選手です。
恥ずかしながら、女子バレーの試合を見たことはなかったので、授賞式のときに初めてお姿を拝見したのですが、マネージャーの方やそのほかの関係者に混ざって紹介されるまでどの方が竹下選手かわかりませんでした。
それくらい外見は普通の女性です。(言い訳・・・)
さて、スポーツの団体競技ほど、チームワークという言葉がぴったり当てはまるものはないでしょう。
特にオリンピックともなれば、幼少のころからトップを走り続けてきた国内最高のプレイヤー同士が出会い、そして自分以上に国という大きく重いものを背負って、戦います。
それは、国を背負って戦うことを最初から志向したわけではなくて、国内でトップになった個人が集まった結果、自然と課せられる使命になってしまいます。
ところが、国を背負った結果として、好きでスポーツをはじめた自分個人との葛藤が始まってしまうそうです。
会社で働く場合も同じで、仕事が好きで(もしくはそれすらもなく)入社したものの、仕事をやっていくうちに責任がついてきて、果ては事業部や会社の命運さえも託されてしまうときはあります。
こういう時って、好きで始めた仕事なのに、その職責が重くのしかかります。
竹下選手は2000年にシドニーオリンピック代表を逃した際に、一度国の代表としての看板を下ろし、スポーツ界から引退しようとしたそうです。
ハローワークに通うほど、過去とすっぱり縁を切って違う生活へと向かおうとした彼女を、再び日本代表の座へと引き戻したのは、国のためという大義ではなく、「自分はバレーが好きだ」というごく当たり前の自分自身を取り戻すことができたからだそうです。
好きではじめたバレーなのに、いつしか国の看板を背負い、敗戦の責任まで背負っていくうちに自分自身を見失ってしまったと語る竹下選手。
自己犠牲で戦っても、目的が達成しなければそこには疲労感しか残らず、自分のやりたいことと一致して初めて苦しくも長い道のりを走り続けることができます。
私事ですが、40代にもなると仕事でそれなりの責任を負うポジションについてしまいます。
不況下でこういう状況になるとやっぱり苦しいです。
先日も学生時代の友人からメールで仕事の悩みをもらったのですが、竹下選手の場合と同じように、達成した後に自分が充実している姿を描けなければ、がんばれないと思いました。
経費削減も業務改革も過去を断ち切るつらさはあります。
成功するかしないかは、その後に自分がどうなっているんだろうという、どうありたいんだろうというところをしっかりもてるかどうかではないでしょうか。
チームワークとはいえ、自己犠牲があっては、長くは続きません。
自分自身が、この変革を乗り越えた後に何をつかめるのかを自分で持ち、それをリーダーときちんと共有しながら、進めないとただの疲労したつらい行軍になってしまいます。
ちなみにコートに復活した竹下は、2004年のアテネオリンピック入賞の原動力となったばかりか、2005人には女子バレーボール日本代表チームのキャプテンに指名され、2008年北京オリンピックでの二大会連続の五位入賞にチームの中心となって貢献しました。
吹っ切れた時の強さを見習いたいものです。
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